리즈시절の意味とは?韓国語スラング「リーズ時代」の元ネタ
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韓国語スラング「리즈시절」の意味は、人や物事の「全盛期」です。外見や人気、実力がいちばん輝いていて、今ではもう過ぎてしまった時期を指します。辞書どおりに分かち書きすると「리즈 시절(リジュ・シジョル)」ですが、写真のキャプションやコメントでは続けて書かれることもよくあります。「なぜ『リーズ』?」と思うかもしれませんが、英国の街の話ではありませんし、打ち間違いでもありません。元ネタはサッカー選手のアラン・スミスです。リーズ・ユナイテッドで活躍したスミスは、2004年にマンチェスター・ユナイテッドへ移ってから精彩を欠くようになります。韓国のファンはその輝いていたころを「スミスのリーズ時代」と呼び、この言い方がやがて、いつの間にか終わってしまった栄光なら何にでも使われるようになりました。韓国の国立国語院が運営するオープン辞書ウリマルセム(우리말샘)にも、この由来とともに収録されています。
クイックアンサー
- 「リーズ時代(리즈 시절、リジュ・シジョル)」は、人や物事の「もう終わった全盛期」を指す韓国語スラングです。
- 由来はクラブの財政破綻ではなく、リーズのストライカーだったアラン・スミスが、2004年のマンチェスター・ユナイテッド移籍後に輝きを取り戻せなかったことです。
- 身近な人や芸能人から企業、音楽の一時代まで幅広く使え、たいていは意地悪さより懐かしさのこもった言い方です。
誤解:「リーズ」はただの英語の地名スラング?
そうではありません。「리즈 시절」の「리즈(リーズ)」が指すのは街ではなく、街の名前を冠したサッカークラブ、リーズ・ユナイテッドです。韓国のファンがこの話に触れたのは英プレミアリーグの中継を通してで、「リーズ」と聞いて思い出すのも街並みではなく、ひとりの選手の浮き沈みです。ほかの街の名前では成り立たず、リーズ・ユナイテッドとアラン・スミス、この組み合わせがあってはじめて通じるスラングなのです。
리즈시절の意味と由来:クラブの転落ではなく、ひとりの選手の全盛期
この言葉の源は、ひとりの選手です。2000–01シーズン、攻撃的なサッカーでチャンピオンズリーグ準決勝まで勝ち進んだリーズには、若手フォワードのアラン・スミスがいました。準決勝は第2戦でバレンシアに0-3で敗れ、決勝には届いていません。2004年、リーズはプレミアリーグから降格し、スミスは同じ年に宿敵マンチェスター・ユナイテッドへ移ります。ところが新天地ではリーズでの輝きを取り戻せず、2006年2月のリヴァプール戦では脚の骨折と足首の脱臼という大けがを負い、さらに遠回りを強いられます。リーズでのスミスとユナイテッドでのスミスを比べて、韓国のファンは彼のいちばん良かったころを「리즈 시절(リーズ時代)」と呼ぶようになりました。この呼び名は、ほどなくサッカーの外でも使われるようになります。ウリマルセムの解説でも、由来はスミスがリーズ・ユナイテッドで活躍していた時期を指した言葉だとされています。
英語圏の解説記事では、クラブ自体の躍進と転落を由来とするものが多く見られます。その話も史実ではありますが、実は別の言い回しの元ネタです。英国のサッカーファンの間には「doing a Leeds(リーズをやらかす)」という表現があり、成功を追いかけて身の丈に合わないお金を使い、最後には崩れてしまうクラブのことを言います。「リーズ時代」とはほとんど正反対のニュアンスです。韓国語のほうは物語のうち明るいところ、つまり懐かしく振り返る全盛期だけを受け取ったわけです。
誤解:2020年代に生まれた新しいネットミーム?
実はそうではなく、多くの人が思っているよりずっと古い言葉です。スポーツ京郷が2026年1月にまとめた記事によると、この言葉は2000年代半ばに韓国のサッカー系オンラインコミュニティで生まれ、2005年に朴智星(パク・チソン)がマンチェスター・ユナイテッドに入団してから一気に広まったとされています。スミスが在籍していたユナイテッドの試合が、韓国で毎週のように中継されるようになったころです。誰の全盛期にでも使える日常のスラングになったころには、サッカーファンにとって元ネタはもう目新しい話ではありませんでした。今どきの言葉に見えるのは、サッカー掲示板で生まれてから、少し遅れて日常会話に広がったからです。
誤解:容姿をからかうためだけの言葉?
もっともよく見る使い方ではありますが、それだけではありません。ウリマルセムは「리즈 시절」を「外見、人気、実力などが絶頂に達した最もよい時期」と定義しており、容姿は三つのうちのひとつにすぎません。確かに「이거 완전 리즈시절 사진(これ完全にリーズ時代の写真)」のように、昔の写りのいい写真に添えられることがいちばん多く、K-POPファンもアイドルのデビュー当時の写真をこう呼びます。입덕(イプトク)や덕질(トクチル)といったファン用語と並んで、よく目にする言葉です。ただ韓国語では、会社の売上が最も良かった年や、スポーツチームの最強メンバーの時代、さらには音楽の一時代にも使われます。辞書に引用された2015年11月のスポーツワールドの記事は、1990年代を韓国歌謡界の「리즈 시절」と表現しています。見た目に限らず、「あのころがいちばんだった」と振り返れる頂点なら、何でも「리즈 시절」と呼べるのです。
「리즈 시절(リジュ・シジョル)」の使い方:発音・例文・ニュアンス
発音は「リ・ジュ・シ・ジョル」です。「리」は日本語の「リ」とほぼ同じ、「즈」は唇を丸めずに「ジュ」と「ズ」の中間くらいで出す音、「시절」は「シジョル」に近い音になります。「시절」は漢字で書くと「時節」ですが、日本語の「時節」の感覚で読むと少しずれてしまいます。デジタル大辞泉が「時節」の意味として挙げるのは、季節・時勢・時機の三つです。一方の「시절」は「대학생 시절(大学生のころ)」「젊은 시절(若いころ)」のように「〜のころ」を表すごく普通の単語で、「한국어기초사전」の日本語版も最初の訳語を「時代」としています。そのため「리즈 시절」は、そのまま「リーズ時代」と訳せます。スミスの話を知っていれば、すっと腑に落ちる言葉です。そのまま使える例文をいくつか挙げます。
- 「그 배우 리즈 시절 사진 봤어?」(あの俳優のリーズ時代の写真、見た?):昔の写りのいい写真について話すとき
- 「우리 회사 리즈 시절엔 직원이 두 배였어」(うちの会社のリーズ時代は社員が2倍いた):会社の絶好調期について
- 「손흥민 리즈 시절 골 모음이야」(孫興民のリーズ時代のゴール集だよ):選手のキャリアのピークについて
- 「요즘 리즈 시절 갱신 중이네!」(最近、リーズ時代を更新中だね!):今がいちばん輝いている人へのほめ言葉で、ウリマルセムに引用された2016年のスポーツ朝鮮の記事も、ある俳優についてこの言い回しを使っています
ニュアンスを間違えても心配いりません。自分自身に対しても親しみを込めて使われることが多く、辛辣な悪口というより、どこか懐かしく微笑ましいトーンで受け取られます。
よくある質問
Q: 「리즈시절」と「리즈 시절」、分かち書きはどちらが正しいですか?
どちらも見かけます。ウリマルセムの見出し語は、「리즈」と「시절」の2語からなる「리즈 시절」(スペースあり)です。ただキャプションやコメントでは「리즈시절」と続けて書かれることも多く、どちらを使っても指摘されることはまずありません。
Q: イギリスのサッカーファンも「Leeds days」と言うのですか?
韓国と同じ意味では使いません。この言葉は韓国のファンが生んだもので、韓国の外ではほとんど使われないため、英国のファンにはクラブや街の話に聞こえるはずです。英国でよく使われるのはむしろ「doing a Leeds」で、栄光を追ってお金を使いすぎたクラブが破綻することを指します。
Q: 「리즈 시절」と言われたら失礼にあたりますか?
基本的には失礼ではありません。カジュアルで、しばしば自分自身についても親しみを込めて使われる表現で、直接的な悪口ほどのきつさはほとんどありません。
Q: 「리즈 시절」の反対の言葉は韓国語で何ですか?
「흑역사(黒歴史)」がぴったりです。ウリマルセムの定義では「なかったことにしたい、忘れたいほど恥ずかしい過去」のことで、日本語の「黒歴史」とほぼ同じ感覚です。発音は「フギョクッサ」に近く、つづり通りの「フク・ヨク・サ」にはなりません。「흑」の終声ㄱが次の「역」の無音のㅇの位置へ移り(連音化)、さらに「역」を閉じるㄱのせいで後ろのㅅが濃音ㅆに変わるためです(濃音化)。この2つはハングルを速く読むための発音変化ルールでも取り上げている変化です。昔の写真を前に「그건 내 흑역사야(それは私の黒歴史だよ)」と言えば、そのまま通じます。
韓国人の友だちが昔の写真を見て「리즈 시절」と言ってくれたら、それは素直に喜んでいいほめ言葉です。仲間うちで冗談まじりに使うところは韓国語の恋愛スラングとよく似ているので、あわせて覚えると、どちらもぐっと身近に感じられるはずです。
