韓国コスメのランキングサイト比較2026:1位の数え方
目次
- 韓国コスメのランキングサイトは何で1位を決めるのか
- 1. ラウンドラボ「1025ドクドトナー」:オリーブヤングのトナー部門1位
- 2. エストラ「アトバリア365クリーム」:売上で1位、クチコミでも上位
- 3. トリデン「ダイブイン セラム」:毎年入れ替わる部門の勝者
- 4. メディヒール「マデカソサイド ブレミッシュパッド」:2年連続でパッド部門1位
- 5. ラウンドラボ「バーチジュース モイスチャライジング サンクリーム」:日焼け止め部門で2年連続1位
- 6. マニョ「ピュアクレンジングオイル」:オリーブヤング2025のクレンジング部門1位
- 7. アヌア「PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム」:ファヘのビューティーアワード2025
- 8. トニーモリー「ワンダーセラミド モチトナー」:2026年10月のファヘ総合1位
- よくある質問
メディヒール(Mediheal)のマデカソサイド ブレミッシュパッドは、韓国のオリーブヤングが毎年開くオリーブヤングアワーズ(올리브영 어워즈)の2025年版で、パッド部門の1位に選ばれました。ひとつのランキングで見れば、これが韓国でいちばんのパッドです。ところが韓国コスメのランキングサイトをいくつか見比べると、同じ「1位」の冠がほかの商品の頭にも載っています。ショップのブログにも、ブランドのページにも、Amazonの商品ページにもです。どれも嘘ではありません。それぞれの「1位」はひとつのランキングに属していて、ランキングごとに数えているものが違うのです。客が実際にお金を払った数なのか、使った人が付けた評価なのか、それともひとつの通販サイトの小さな分類でいちばん速く売れたのか。
ここでは王者をひとりに決めず、ランキングごとに順に見ていきます。以下の8つは、どれも運営元が数え方を説明しているランキングで1位になったものです。順位の出どころは、CJオリーブヤングの受賞発表とニュースルーム、韓国の報道やブランド自身による結果の告知、そしてファヘ(화해)のアワードとランキングのページです。Amazonのバッジが何を意味するかは、Amazon自身の出品者向けガイドに書かれています。日本の@cosmeやQoo10のランキングを見慣れた方が、その物差しと並べて読めるようにもしました。
要点まとめ
- 公式の「韓国コスメ1位」は存在しません。どの「1位」も、ひとつのランキング、ひとつのカテゴリ、ひとつの期間に属しています。
- オリーブヤングアワーズ2025は、2024年7月1日〜2025年6月30日の1億8,000万件の購入から選ばれ、40カテゴリで166製品が受賞しました。
- ファヘは販売数ではなく利用者のクチコミと星評価で順位をつけます。Amazonの売れ筋ランキング(Best Sellers Rank)は販売数だけを数え、レビューはまったく見ません。
韓国コスメのランキングサイトは何で1位を決めるのか
「1位」とは、あるひとつのランキングで1番だったという意味でしかありません。押さえておきたい3つのランキングは、それぞれ別のものを数えています。
| ランキング | 運営 | 数えているもの | 集計期間 |
|---|---|---|---|
| オリーブヤングアワーズ | CJオリーブヤング(韓国のヘルス&ビューティーチェーン) | 客の購入実績に、カテゴリのトレンドについての同社の読みを組み合わせたもの | 12か月、2025年版は2024年7月〜2025年6月 |
| ファヘのアワードとランキング | ファヘ(韓国の化粧品クチコミアプリ) | クチコミ、星評価、リピート購入(アワードの候補は4段階のレビュー審査を通る) | アワードは年2回、年1回のビューティーアワードは11月〜翌年10月 |
| Amazonの売れ筋ランキング | Amazon | 販売数のみ(直近の販売ほど重く数える) | 頻繁に更新 |
違いがいちばんはっきり出るのは、ひとつのカテゴリの中です。購入実績で選ぶオリーブヤングアワーズは、2025年のトナーの1位にラウンドラボを選びました。一方、クチコミで並べるファヘのランキングでは、2026年10月22日時点でトニーモリーのトナーが1位でした。どちらも間違ってはいません。答えている問いが違うのです。片方は「ひとつの店で1年間にいちばん買われたもの」、もう片方は「あるアプリの利用者が、ある時点でいちばん高く評価したもの」です。
Amazonの1位は、さらに範囲が狭くなります。Amazonが出品者向けに出している2025年9月付のガイドによると、売れ筋ランキングは販売数から計算され、新しい販売ほど古い販売より重く数えられ、ページの閲覧数やカスタマーレビューは関係しません。「#1 Best Seller」のバッジが付くのは、一定の注文数を満たし、100製品以上あるカテゴリで1位になった商品です。韓国コスメの商品ページなら、ごく狭い下位カテゴリで先頭に立つだけでこのバッジを手にできます。
日本のランキングに置き換えると、見え方がすっきりします。ファヘに近いのは@cosmeです。株式会社アイスタイルが2025年11月19日に発表した「@cosmeベストコスメアワード2025」は、集計対象期間が2024年11月1日〜2025年9月30日、集計対象のクチコミが1,487,167件で、生活者のクチコミに、どれだけ注目された商品かも加味して順位を決めています。ファヘが「利用者のデータだけ」と言い切るのに対し、@cosmeは注目度も物差しに入れている点は違います。それでも、使った人の声を数えるという意味では同じ側に立っています。売れた数の側にいるのはQoo10で、そのランキングページは順位を「販売数や売上高、サービスポイントなどを参考にした順位」と説明しています。数えているのは日本のQoo10での買い物ですから、そこで1位の韓国コスメが、韓国のオリーブヤングでも1位だとは限りません。
1. ラウンドラボ「1025ドクドトナー」:オリーブヤングのトナー部門1位
ラウンドラボ(Round Lab)の1025ドクドトナー(1025 독도 토너)は、オリーブヤングアワーズ2025のトナー・ミスト部門で1位になりました。このブランドの出発点になった商品でもあります。CJのニュースルームによると、ラウンドラボは2017年にこのトナーとともに始まり、2023年にはオリーブヤングでのブランドの年間売上が初めて1,000億ウォンを超えました。
日常使いのトナーが強い理由は、賞の数え方を見ると納得がいきます。2015年に始まったオリーブヤングアワーズは購入実績から数える賞で、2024年版はおよそ1億6,000万件の購入をもとにしていました。10年前はおよそ1,000万件でしたから、母数は大きく膨らんでいます。売れた数で数えれば、いちばん多くのカゴに入ったものが勝ちます。使い切ってはまた買い直す商品は、限られた人だけが手に取る集中ケアよりも、最初から有利な位置にいるのです。
2. エストラ「アトバリア365クリーム」:売上で1位、クチコミでも上位
エストラ(Aestura)のアトバリア365クリームは、オリーブヤングアワーズのクリーム部門を2024年と2025年の2年続けて制し、2026年10月22日にはファヘの化粧品総合ランキングで2位につけていました。まったく違う2つの方法が意見をそろえた、このリストでは数少ない例です。
この2つのシグナルは、互いに独立しています。オリーブヤングが数えるのはお金を払って買われた数で、ファヘが数えるのは使ったあとで利用者が書いた言葉と付けた評価です。両方で上位にいる商品は、たくさん買われているうえに、使った人からの評価も高いことになります。片方のランキングだけを見るより、ずっと説得力があります。とはいえ、人気があることと肌に合うことは別の話です。韓国の売り場では、ラベルに印刷された肌タイプを表す韓国語のほうが、どんなランキングよりも早く候補を絞り込んでくれます。
3. トリデン「ダイブイン セラム」:毎年入れ替わる部門の勝者
トリデン(Torriden)のダイブイン 低分子ヒアルロン酸セラムは、オリーブヤングアワーズ2025のエッセンス・セラム部門で1位になりました。1年前、同じ場所にいたのはグーダル(Goodal)のグリーンタンジェリン ビタC ダークスポットケアセラムです。
賞に付いている年号にも、目を凝らしておく必要があります。2025年版が対象にしたのは2024年7月1日〜2025年6月30日の購入で、発表は2025年11月28日でした。「2025年の1位」には、2024年の後半に買われた分も含まれているわけです。先ほどの@cosmeベストコスメアワード2025も集計の始まりは2024年11月1日でしたから、年号と集計期間がずれるのは韓国に限った話ではありません。トリデンは同じ年にもうひとつの部門も取っていて、ダイブインのシートマスクがマスク部門で1位でした。2024年にも、マスク部門で受賞しています。
4. メディヒール「マデカソサイド ブレミッシュパッド」:2年連続でパッド部門1位
冒頭のメディヒールのマデカソサイド ブレミッシュパッドは、オリーブヤングアワーズのパッド部門で2024年、2025年と続けて1位になりました。2024年には、新しく設けられたグローバルトレンド部門でも受賞しています。この部門は、オリーブヤングのグローバルオンラインモールでの58万件の購入をもとにCJがつくったものです。トナーパッドとは、化粧水をあらかじめ含ませたコットンのことで、顔をさっと拭くのにも、短いパックとしてのせておくのにも使えます。日本の拭き取り化粧水を、最初からコットンに染み込ませた形と考えるとわかりやすいかもしれません。
メディヒールの記録は、ひとつの商品にとどまりません。2024年12月、CJのニュースルームは、このブランドが2015年の第1回から毎回オリーブヤングアワーズで受賞してきたと紹介しました。10年連続の受賞で、その年の殿堂入りブランド5つのひとつに数えられています。残りの4つはミジャンセン、ビオデルマ、アイソイ、クリオです。商品ではなくブランドが「1位」を名乗っているときは、どの商品の、どの年の話なのかを聞き返すのが役に立ちます。
5. ラウンドラボ「バーチジュース モイスチャライジング サンクリーム」:日焼け止め部門で2年連続1位
ラウンドラボのバーチジュース モイスチャライジング サンクリームは、オリーブヤングアワーズのサンケア部門で2024年と2025年に1位になりました。これでラウンドラボは、このリストの中でトナーと日焼け止めという2つの部門を同時に押さえていることになります。
だからこそ「ラウンドラボは韓国で1位」という言い方は、ぼんやりしすぎて確かめようがありません。「ラウンドラボのサンクリームが、オリーブヤングアワーズ2025のサンケア部門で1位」なら、公表された結果と照らし合わせて誰でも確かめられます。ソウルでどちらかを手に取るなら、取り扱いのある店舗ではレジで税金を差し引いてもらえる即時還付が使えます。
6. マニョ「ピュアクレンジングオイル」:オリーブヤング2025のクレンジング部門1位
マニョ(Ma:nyo Factory)のピュアクレンジングオイルは、オリーブヤングアワーズ2025のクレンジング部門で1位に選ばれました。種類の違うクレンジングでは、ビープレーン(Beplain)の緑豆弱酸性クレンジングフォームが、2026年10月22日のファヘ総合ランキングで4位にいました。
2つのランキングは、棚の切り分け方も違います。オリーブヤングの2025年の結果がクレンジング全体で1位をひとつだけ挙げているのに対し、ファヘのビューティーアワードは、ずっと細かい下位カテゴリごとに1〜3位を選びます。カテゴリを細かく刻むほど、「1位」の商品は増えていきます。どう刻んでいるのかを一度も明かさないランキングなら、勝者はいくらでも生み出せてしまいます。
7. アヌア「PDRNヒアルロン酸カプセル100セラム」:ファヘのビューティーアワード2025
アヌア(Anua)のPDRNヒアルロン酸カプセル100セラムは、ファヘのビューティーアワード2025で、全カテゴリをまとめた表示の先頭に立っています。ビューティーアワードはこのクチコミアプリが年に1度出す賞で、集計期間は2024年11月1日〜2025年10月31日です。ファヘによると、受賞品は利用者のデータ(クチコミ、星評価、リピート購入)だけで選ばれ、専門家の審査もブランドのマーケティングも関わりません。受賞は4段階のレビュー審査を経て初めて確定し、その過程では悪質なレビューを取り除いたうえで、残ったレビューが点数化されます。
ビューティーアワードは下位カテゴリごとに上位3つを表彰するので、メダルの数はかなり多くなります。もっと厳しい物差しとして、ファヘはビューティーアワードのカテゴリで3回以上1位になった商品を集めた殿堂を設けています。2025年の殿堂入りは8製品で、その中にはダルバ(d’Alba)のホワイトトリュフ ファーストスプレーセラムもあります。ここに名を連ねた商品は、クチコミのランキングで何度も頂点に立ってきました。一度の好調なシーズンよりも、多くを語ってくれます。
日本の@cosmeにも、韓国のクチコミランキングが入り込んでいます。@cosmeベストコスメアワード2025の「@cosme韓国ベストコスメアワード」は、@cosmeのグループ会社である韓国のGlowdayz社が年2回発表する「GLOWPICK AWARDS」の受賞品に、同時に贈られる賞です。選考のもとになるのは、韓国のGLOWPICKに投稿されたクチコミだけです。@cosmeでこの賞を受けた韓国コスメは、オリーブヤングでもファヘでもない、もうひとつの韓国のクチコミランキングで選ばれた商品だということになります。
8. トニーモリー「ワンダーセラミド モチトナー」:2026年10月のファヘ総合1位
2026年10月22日、ファヘの化粧品総合ランキングで1位にいたのは、トニーモリー(Tony Moly)のワンダーセラミド モチトナーです。ファヘが2026年のトップ100として掲げているページでした。このトナーは、ビューティーアワード2025の全カテゴリ表示でも、アヌアのセラムに次ぐ2位でした。
1番目の項目と並べると、「1位」をめぐる問題がまるごとひとつのカテゴリに収まります。オリーブヤングの購入データはラウンドラボのトナーを1位にし、ファヘのクチコミデータはトニーモリーのトナーを1位にしました。どちらのランキングも運営する会社自身が公表していて、どちらも本物です。ファヘのランキングページには最終更新日が表示されるので、そのスクリーンショットを見かけたら、まず日付を確かめてください。いま韓国の外で売れている名前を知りたいなら、TikTokを入口に海外へ広がる韓国ブランドという、もっと動きの速い別の物語になります。
よくある質問
Q: Amazonの「#1 Best Seller」バッジは、韓国コスメの何を示していますか?
Amazonの2025年9月付の出品者向けガイドによると、一定の注文数を満たし、100製品以上あるAmazonのカテゴリのひとつで、販売数が1位になったという意味です。そのカテゴリはごく狭い下位カテゴリのこともあり、レビューはまったく関係しません。
Q: オリーブヤングの売れ筋ランキングは、日本からでも見られますか?
見られます。オリーブヤングのグローバルサイトには英語のBest Sellersページがあり、2026年10月の確認時点では、販売データをもとに毎日更新されると説明していました。韓国国内のオンラインと店舗の販売から作る「Top in Korea」タブもあります。これはその時々の売れ筋リストで、年に1度のアワードとは別物です。
Q: 韓国コスメのランキングサイト、ファヘのアワードはお金を払えば取れますか?
ファヘの答えは「いいえ」です。受賞品は消費者のデータだけで選ばれ、専門家の審査もブランドのマーケティングも入らず、アワードの候補は4段階のレビュー審査を通ります。ただし、点数の正確な計算式は公開していません。方法を説明することはできても、外から計算し直すことはできないのです。
Q: オリーブヤングアワーズはいつ発表されますか?
2025年版の発表は2025年11月28日でした。オリーブヤングは、11月30日〜12月6日のオリーブヤングセール(올영세일)と連動させて、受賞品を軸にしたプロモーションを組んでいます。
Q: スキンケアの韓国コスメランキングで1位なら、自分の肌にも合いますか?
そうとは限りません。ランキングが測っているのは、どれだけ多くの人が買ったか、気に入ったかであって、ある肌タイプに合うかどうかではありません。順位の数字より、ラベルに書かれた肌タイプの表示のほうが大事です。
まずは1番目の項目から始めてみてください。自分が実際に買うカテゴリを決めて、そのカテゴリのオリーブヤングアワーズの1位を調べ、その商品がファヘでどこにいるかを確かめます。韓国では、買われた数と使った人の声が、別々の会社によって今も数え直され続けています。「1位」のシールを信じるのは、その2つを見比べてからでも遅くありません。