韓国語と日本語で似てる単語:約束(약속)はなぜ同じ?
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約束(약속/ヤクソク)という韓国語を初めて見たとき、多くの日本語話者が「あれ、これ知ってる」と感じます。日本語の「約束(やくそく)」と漢字も読み方もほとんど同じで、意味にいたっては完全に同じだからです。しかもこれは、決して珍しい例外ではありません。韓国語と日本語は、こうした「そっくりな単語」を数百組も静かに共有していて、そのほとんどは偶然ではないのです。まずはこの一語から始めて、少しずつ広げていきましょう。気づいたときには、思っていたよりずっと多くの韓国語を、あなたはすでに知っているはずです。
クイックアンサー
- 약속(ヤクソク)と「約束(やくそく)」がそっくりなのは、どちらも同じ漢字「約束」を自分の言語の音で読んでいるからで、意味も「約束」でまったく同じです。
- 韓国語の日常語のおよそ半分は漢字語(漢字由来の語)で、日本語も同じ中国語から漢字を取り入れたため、似た響きの単語が数多く生まれました。
- ただし、すべてが一致するわけではありません。韓国語・日本語それぞれの固有語(たとえば「水」にあたる言葉)はまったくの別物で、似ているのは漢字由来の層にほぼ限られます。
なぜ약속は日本語の「やくそく」とそっくりなのですか?
同じ2文字の漢字「約束」を、両言語がそれぞれ中国語から取り入れた音で読んでいるからです。韓国語では約を「ヤク(약)」、束を「ソク(속)」と読み、あわせて약속(ヤクソク)になります。日本語では同じ2文字を音読みで「やく」「そく」と読み、やくそくになります。並べて発音してみると、似ているのが一目瞭然です。韓国語は、日本語がのばして読む音節を、きゅっと詰めて発音しているだけなのです。どちらの言語もこの単語を発明したわけではなく、同じ源から受け継いだ——いわば、祖母の鼻をそっくり受け継いだ二人のいとこのようなものです。それが分かると、약속は「たまたまの偶然」ではなく、これから続くパターンの入口に見えてきます。
韓国語と日本語の共通単語は、どこから来たのですか?
もとをたどると、古典中国語(漢文)に行き着きます。韓国も日本も、千年以上にわたってそこから語彙を借りてきました。韓国では借りてきた文字を漢字(한자/ハンジャ)と呼び、日本では漢字(かんじ)と呼びますが、これは同じ文字です。そして両言語はそれぞれの「漢字の読み(字音)」を付けました——韓国側は漢字語の読み、日本側は音読み(音読み=中国語由来の読み方)です。どちらの読みも古い時代の中国語にさかのぼるため、たがいに響き合うことがよくあります。2026年現在も、標準的な韓国語辞典は見出し語の半分以上を漢字語に分類しています。つまりこれは言語の片隅の話ではなく、日々出会う堅い語・学術語・専門語の骨格そのものなのです。
もうひとつ、知っておくと面白い「第二の波」があります。19世紀末から20世紀初めにかけて、日本の学者たちが西洋の概念を訳すために、漢字を組み合わせて新しい熟語を大量に作りました——「経済」「社会」「電話」「哲学」といった言葉です。それらの造語は、やがて韓国語や中国語にも渡っていきました。사회(サフェ)と「社会(しゃかい)」がどちらも同じ漢字で「社会」を意味するのは、そのためです。ただし響きは약속ほど近くなく、少し離れています。ここから分かるのは、漢字が共通なら意味はほぼ確実に共通しますが、音まで共通するとは限らない、ということです。
日本語に似ている韓国語——まず覚えたい単語リスト
学習者が最初に「え、これも?」と驚く単語を、ハングル・読み方・意味・日本語の相棒とあわせて並べました。日本語話者が韓国語を学ぶとき何より心強いのは、この多くを初見でほぼ当てられることです。
- 무리(ムリ) — 「無理、やりすぎ」。日本語の「無理(むり)」とほぼ同じで、あきらめたときの口ぶりまでそっくりです。
- 준비(ジュンビ) — 「準備」。日本語の「準備(じゅんび)」と、音も意味も同じです。
- 온도(オンド) — 「温度」。日本語の「温度(おんど)」と完全に一致します。
- 무료(ムリョ) — 「無料」。日本語の「無料(むりょう)」と、長音の有無が違うだけです。
- 기분(キブン) — 「気分、気持ち」。日本語の「気分(きぶん)」と、やわらかい子音がひとつ変わるだけです。
- 가족(カジョク) — 「家族」。日本語の「家族(かぞく)」と、明らかに同じ単語です。
- 도서관(トソグァン) — 「図書館」。日本語の「図書館(としょかん)」と、長めですがリズムが重なります。
- 감사(カムサ) — 「感謝」。日本語の「感謝(かんしゃ)」と、감/かんの対応が決め手です。
- 기억(キオク) — 「記憶」。日本語の「記憶(きおく)」と、とても近いいとこ同士です。
- 만족(マンジョク) — 「満足」。日本語の「満足(まんぞく)」と、同じ漢字・同じ意味です。
声に出して読むと、対応の「かたち」が見えてきます。韓国語は語末の子音をきちんと残し、日本語はそこに母音を足しがちです(속の「ソク」に対して「そく」)。さらに、いくつかの子音は規則的にずれます(韓国語のgが日本語のkに対応するなど)。この2つのクセをつかめば、暗記ではなく「予測」で相棒を当てられるようになります。
では、なぜすべての単語が一致しないのですか?
それは、それぞれの言語が中国語とは無縁の固有語も豊かに持っていて、その層はまったく似ていないからです。「水」を表す日常語は、韓国語で물(ムル)、日本語で「みず」。固有数詞(하나・둘・셋 と ひとつ・ふたつ・みっつ)にいたっては、共通の語源がまるでありません。ここが、韓国語と日本語が「変装した同じ言語」ではない何よりの証拠です。両言語のいちばん古い中核の語は無関係で、似ているのはあくまで、上に積まれた漢字の層なのです。
自信のある人へのやさしい注意です。共通の漢字でも、意味が静かにずれてしまったものがわずかにあります。「たいてい安全、ときどき油断ならない」くらいに構えておきましょう。定番の落とし穴が「愛人」です。韓国語では애인(エイン)と読み、恋人・パートナーを指しますが、同じ漢字を日本語で「あいじん」と読むと「秘密の関係の相手」に寄ります。数は多くありませんが、出会うと忘れられません。まちがえるのは誰もが通る道ですから、ごくまれな「にせの友だち」を恐れて、当たる確率のほうがずっと高いパターンを手放す必要はありません。
よくある質問
Q: 韓国語と日本語は親戚の言語なのですか?
語彙は大量に共有していますが、固有語の中核はつながっていないため、2026年現在も多くの言語学者は「証明された親戚」とは扱っていません。あなたが感じる重なりは、両言語がそろって中国語から多くを借りたこと、そして文法の並びが似ていることから来るもので、「水」や「一」のような基礎語まで共通の祖先を持つわけではありません。
Q: なぜ韓国語と日本語はこんなに多くの単語を共有しているのですか?
どちらも千年以上にわたって古典中国語から語彙を取り入れ、さらに1900年前後に日本で作られた同じ近代熟語をまとめて吸収したからです。これらの漢字由来の語——漢字語と日本の漢語——は関連した読み方をされるため、약속と「約束」はあれほど近く着地します。
Q: 무리(ムリ)は本当に韓国語と日本語で同じなのですか?
はい。韓国語の무리も日本語の「無理」も、どちらも「ムリ」と読み、「不可能」「やりすぎ」を意味します。うんざりしたときの言い方まで重なる、共通語彙の中でもいちばんきれいな一対一の対応のひとつです。
Q: これらの単語は、韓国語が日本語から借りたのですか?
ほとんどは違います。重なりの大半は、両言語がそれぞれ独立して中国語から借りた結果で、たがいに貸し借りしたわけではありません。ただし「社会」「経済」のような近代語の一部は、20世紀初めに日本から韓国へ実際に伝わりました。とはいえ약속のような日常の同源語は、それより何世紀も前からあります。
Q: 日本語ができると、韓国語を早く学べますか?
はい、まちがいなく。共有する漢字語のおかげで、日本語話者は何千もの単語と、熟語の組み立て方に大きなアドバンテージを持って始められます。ハングルと韓国語の文法はゼロから学ぶ必要がありますが、この語彙の先行アドバンテージは本物で、韓国語に踏み出すいちばん心強い理由のひとつです。
약속から始めて、パターンに引っ張られてみてください。見分けられる同源語のひとつひとつが、あなたが思っていたよりずっと多くの韓国語を、すでに知っている証拠なのですから。