韓国のすっぴん風メイクのやり方7ステップ|素肌見えの作り方
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平日の朝、ソンスドン(聖水洞)のベーカリーに並ぶ列を横切ると、何もしていないように見える顔がずらりと並んでいます。とはいえ、本当に何もしていないわけではありません。塗っている量はごくわずかで、しかも初めて見る人が思い浮かべるのとは違うところに手をかけています。力を入れているのはベースの一層目と眉です。欧米のフルメイクで主役になる工程のほうは、はじめから省いています。
韓国のすっぴん風メイクのやり方を一言でまとめるなら、「薄くのせて、肌に見えるところに置く」、それだけです。これから紹介する7つのステップは、実際に肌にのせる順番どおりに並べました。選ぶ基準は二つあります。日中の自然光の下、至近距離で見られても塗っている感が出ないこと。そして、韓国人の肌色も、韓国の気候も、わざわざオリーブヤングまで足を運ぶことも前提にしないこと。7つのうち二つは、買い足すのではなく引き算です。
早わかり
- 韓国のすっぴん風メイクはノーメイクではありません。日焼け止め、薄づきの色つきベース、整えた眉、ぼかしたリップティントを軸に、たいてい4〜6アイテムを薄く使います。どれも「メイク」ではなく「肌」に見えることを基準に選びます。
- 一番効いているのは日焼け止めです。韓国の表示はUVA防御を別に格付けしていて、最上級のPA++++はUVA防御指数16以上の製品にだけ使えます。
- 欧米で言う「いつもの顔」との一番の違いはカバー力です。肌の質感を置き換えるマットな層ではなく、自分の質感が透けて見える薄いヴェールを重ねます。
- 何をのせるかと同じくらい、何を意図的に省くかが効いてきます。シェーディングなし、全顔のパウダーなし、描いたアイラインの跳ね上げなし。
韓国のすっぴん風メイクとは?やり方を一文で言うと
一言でいえば「肌に見えるメイクをする」、これに尽きます。日焼け止めの上に薄い色つきの層を一枚、コンシーラーは指をさしたくなる場所だけ、眉は整えるだけ、色は唇の内側に置きます。あとは、その一つひとつをどう実行するか、そして何を使わずにおくかという話です。
この考え方が成り立つのは、仕上がりの土台に別の習慣があるからです。韓国では肌を、何かあったときに手当てするものではなく、日々続けるメンテナンスとして扱います。皮膚科の予約は美容院と歯医者の間くらいの位置にあります。火曜日の朝に薄くヴェールをかけた顔は、隠した顔ではなく、手入れを重ねてきた顔だというわけです。クッションファンデでクリニックの代わりはできません。ただ、メイクの理屈だけなら真似できます。検索して本当に知りたいのも、たぶんそこでしょう。
1. 濡れた肌にのせる。10ステップは要りません
保湿は、洗った顔がまだ濡れているうちにのせて、そこで止めます。有名な10ステップは毎日の習慣というより、マーケティングが作った物語に近いものです。みんなが真似したがるあのツヤを実際に作っているのは、水分が飛ぶ前に入れた、薄くて完全に吸い込ませた保湿の一層でしかありません。
こするのではなく、手のひらで押さえて入れます。化粧水・美容液・乳液を使うなら、前の一枚が乾き切る前に次をのせます。「レイヤリング」の中身はそれだけで、1分もかかりません。触って膜を感じるものは飛ばしてください。ベタつく土台の上では、その上の層がぜんぶ昼までに寄れて崩れます。
2. 日焼け止めは省略できる工程ではなく土台です
この仕上がりを支えているのは、実は日焼け止めです。その上に重ねるものはどれも薄いヴェールで、10年かけて蓄えた紫外線ダメージまでは戻せません。その点、韓国のパッケージは選びやすくできています。UVBを示すSPFの隣に、UVA用のPA表示が並んでいます。2016年12月からこの尺度の最上級はPA++++で、韓国の食品医薬品安全処はUVA防御指数16以上の製品にだけこの表示を認めています。
選ぶときは、数値と同じくらい仕上がりを見てください。白浮きしたり、脂っぽい膜が残ったりする日焼け止めは、このあとの2ステップをまとめて台無しにします。少し手間でも、テクスチャーを一つずつ試して、肌にぴたっと落ち着くものを探す価値があります。外で過ごす日はお昼に塗り直しを。外に出ない日は、二度塗りするより帽子のほうが効きます。
3. ファンデーションを薄い色つきベース、またはクッションに替える
フルカバーのファンデーションではなく、色つき乳液、スキンティント、クッションファンデに持ち替えて、本当に色ムラがあるところにだけのせます。クッション(ファンデーション・日焼け止め・スキンケア成分を混ぜた液をウレタンスポンジに含ませ、コンパクトに収めてパフで押さえるもの)は、韓国発のアイテムです。このカテゴリーの生みの親を自任するアモーレパシフィックは、2008年に「IOPE エアクッション サンブロック」を発売し、2016年第3四半期までにグループ全体のクッション累計販売が1億個を超えたと発表しています。パフは滑らせずにポンポンと押さえます。押さえるほうが層が薄く保てて、気になる所だけ少しずつ足せます。
色合わせは店内の照明ではなく、日中の光の下、フェイスラインで行います。そして、この一層ですべてが隠れるわけではありません。隠し切らないことこそ、この層の役目です。韓国ブランドの色展開に収まらない深さの肌でも、薄く、顔の中心に、押さえてのせるというやり方はそのまま使えます。ブランドは、自分の肌に本当に合うものを選んで構いません。どのブランドが今伸びているかは、入れ替わりの速い別の話です。
4. コンシーラーは指をさす場所だけ
コンシーラーは、鏡の前で思わず指をさしてしまう2〜3か所だけに使います。目の下を三角形にぜんぶ、フェイスラインを一面、そして欧米のチュートリアルでおなじみの明るい逆V字。どれも至近距離では「塗っている」とはっきり分かってしまいます。この仕上がりがただ一つ避けたいのが、それです。
まず手の甲で少量を温め、薬指で境目が消えるまでトントンと入れます。パウダーで押さえるとしても、その一点だけにとどめます。ティッシュをそっと当てれば、パウダーの層を足さずにテカリだけ取れます。
5. 眉は描かずに整える
毛を上と外へ流し、地肌が見える隙間だけを埋めて、輪郭には手を出しません。韓国の眉は、欧米のメイクで長く主流だった高いアーチより、平らで低い位置に収まる傾向があります。この柔らかい形には、ちゃんと役目があります。まっすぐな眉は、顔全体から芝居がかった印象を抜きます。だからこそ、ほかのすべてが「何もしていない」ように見えるのです。
スクリューブラシと透明の眉マスカラ、この二つで足りる人がほとんどです。ペンシルやパウダーは髪より一段明るい色を選び、眉尻の手前で止めてください。描き足した眉尻ほど、この雰囲気を手早く壊すものはありません。
6. リップは塗り切らず、ティントをぼかす
唇の中央に色を置いて、指先で外側へぼかします。輪郭はふわっと、真ん中はしっかり残します。これがグラデーションリップで、この仕上がりを一番わかりやすく示す工程でもあります。輪郭を取って端まで塗った唇は、どんなに地味な色でも「仕上げた顔」に見えます。
向いているのはウォータータイプやジェリータイプのティントです。上に乗るのではなく染めるからです。まず塗って、ティッシュで押さえて、濃くしたければもう一度重ねます。最後に唇全体へ何もついていないバームをのせておくと、午後半ばにティントが乾いて硬い線になるのを防げます。
7. シェーディング、マットパウダー、跳ね上げラインは省く
シェーディング、全顔のマットパウダー、描いたアイラインの跳ね上げは省きます。この三つが、すっぴん風メイクと「軽めのフルメイク」を分ける線です。シェーディングが作る影は、見る人に「顔を彫った」と伝わります。マットパウダーは、肌を肌らしく見せている光のはね返りを消してしまいます。跳ね上げラインは、ここまで境目をすべて柔らかく保ってきた顔に、硬い線を一本だけ描き込むことになります。
テカリを本当に抑えたいときは、Tゾーンだけにパウダーを置いて、あとは1日あぶらとり紙で対応してください。あぶらとり紙なら、顔にもう一層重ねることなく、浮いた皮脂だけを取ってくれます。
よくある質問
Q: 韓国のすっぴん風メイクは、本当に何も塗っていないのですか?
いいえ。たいていは4〜6アイテムを薄く重ねています。目指しているのは何も塗っていない顔ではなく、どこも出しゃばらない顔です。自分の肌の質感が透けるくらい薄いカバーに、顔料ではなく血色に見える位置へ置いた色。この組み合わせです。
Q: メイクを一切しないで近づける方法はありますか?
あります。ステップ1・2・5だけを残して、そこで止めます。濡れた肌に保湿を一枚、日焼け止め、スクリューブラシで整えた眉、そして無色のリップバームです。色つきベースが作る均一なトーンはあきらめることになりますが、肌のほのかなツヤと整った眉は残ります。この二つがあるだけで、顔は「仕上げた顔」ではなく「手入れの行き届いた顔」に見えます。
Q: 色が濃い肌やアジア系以外の肌でも通用しますか?
はい。受け継げるのは色展開ではなく、手順のほうだからです。薄くのせる、顔の中心に置く、眉は描かずに整える、リップはぼかす——この四つは、どんな肌色でも同じように効きます。ベースと眉の色を、韓国のモデルではなく自分に合わせれば済みます。
Q: 韓国コスメでないとこの仕上がりになりませんか?
いいえ。薄い色つきベース、リップティント、そしてUVA表示のあるきちんとした日焼け止めであれば、ブランドは問いません。ソウルで買うならまずオリーブヤングですが、観光客はレジでその場返金を受けられます。
Q: 朝、どれくらい時間がかかりますか?
順番が習慣になれば5分ほどです。その大半は、ベースをのせる前に日焼け止めが肌に落ち着くのを待つ時間です。ここを急ぐとベースがよれるので、削らずに組み込んでください。
明日の朝は、ステップ1だけで始めてみてください。濡れた肌、保湿を一枚、日焼け止め、それだけです。色つきベースを足すのは翌日から。ステップ7の引き算は、一番最後に手をつければ十分です。