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韓国カフェ巡りとは?ソウルのおすすめテーマカフェとエリア

日差しの入るソウルのカフェでコーヒーとケーキを楽しむ友人3人
目次
  1. 「カフェ巡り」とは?ソウル流の楽しみ方
  2. カフェ巡りと食べ歩きの違いは?
  3. 韓国カフェ巡りのおすすめエリアと最初のルート
  4. 2026年、並んででも行きたいテーマカフェ
  5. ソウルでテーマカフェが主流になった理由
  6. カフェ巡りの1日を無駄にしない回り方
  7. よくある質問

韓国のカフェ巡りは、歩いて回れる範囲のカフェを1回の外出で何軒かハシゴする遊び方です。1軒でドリンクを1杯、長居はせずに20分ほど。お目当てはコーヒーの味より、その店の空間です。ソウルではこれが、深海の水族館や1970年代の工場跡、韓屋(ハノク)の中庭といったコンセプトで内装を作り込んだ「テーマカフェ」を巡るスタイルとして、街じゅうに定着しています。初めて行くと、エスプレッソの味を語る人がほとんどいないことに驚くかもしれません。ここでおすすめされる「いいカフェ」とは、まず写真に撮りたくなる店のこと。飲んでおいしいかどうかは、その次です。いわば二日酔いのないはしご酒で、どの店でも温かいスコーンが待っている、そんなイメージです。

要点まとめ

  • カフェ巡りは、1回の外出でカフェを何軒か回り、各店でドリンクを1杯ずつ頼む楽しみ方です。はしご酒のカフェ・スイーツ版と考えるとわかりやすいです。
  • ソウルの主役はテーマカフェです。コーヒーの専門性よりも、深海の水族館・古い工場・韓屋の中庭といった「コンセプト」で店を選びます。
  • エリアはソンス洞・益善洞(イクソンドン)・弘大(ホンデ)から1つに絞り、徒歩10分圏内に3〜4軒が目安です。予算は1軒ごとに考え、益善洞の韓屋カフェならパンやケーキが1つ約5,000〜8,000ウォン(ドリンク代は別)です。

「カフェ巡り」とは?ソウル流の楽しみ方

カフェ巡りは、近くにあるカフェを何軒か続けて訪ね、1軒ずつを「くつろぐ場所」ではなく「短い体験」として味わうスタイルです。ノートパソコンを開いて3時間粘るための店探しとは違い、1軒あたり20分、ドリンク1杯で、その店が作り込んだ空間を楽しみます。ソウルはこの考え方をほかの街よりさらに推し進めていて、目的地はコーヒーではなく店の空間そのものです。コーヒーが苦手な友だちを誘っても、十分楽しめます。

カフェ巡りと食べ歩きの違いは?

食べ歩きは、同じ回り方を食事でやるものです。1軒でしっかり食事をするかわりに、いくつもの店や屋台を回って、それぞれの看板メニューを少しずつつまみます。カフェ巡りはそのスイーツ・ドリンク版で、集めるのはおかずではなく、店ごとの空間とドリンク1杯です。ソウルの人たちは、この2つをあまり区別していません。ソンス洞で過ごす午後なら、市場の屋台でトッポッキをつまみ、ソフトクリームの専門店に寄り、最後は写真を撮りにテーマカフェへ、という流れを数ブロックの中で済ませることもできます。どちらも「狭く深く」ではなく「広く浅く」。1回の食事に時間をかけるより、小さな味見をたくさん重ねるのが醍醐味です。

韓国カフェ巡りのおすすめエリアと最初のルート

最初に決めるのはエリアです。行きたい店をあちこちから拾うより、1つの街に絞ったほうがうまくいきます。デザインにこだわるならソンス洞です。Visit Seoulの2026年のソンス洞ガイドによると、この街はコンセプトストアやカフェで知られるようになるずっと前、韓国でも指折りの手作り靴の製造地区でした。今はレンガ造りの倉庫や靴工房だった建物に、カフェやギャラリー、ブランドのポップアップが入っています。益善洞は韓屋の中庭を生かしたカフェが多く、建物そのものがコンセプトになっています。京都の京町家が住まいだけでなくお店などにも使われているのを思い浮かべると、雰囲気がつかみやすいはずです。益善洞韓屋村は路地をすべて合わせても約801mしかなく、鍾路3街(チョンノサムガ)駅4番出口から141mの近さです。弘大と隣の延南洞(ヨンナムドン)には、学生や韓国旅行ビギナー向けの目新しいコンセプトの店がぎゅっと集まっていて、値段は手頃、客層も若めです。拠点にするエリアを1つ決めたら、徒歩10分圏内で3〜4軒を地図に入れておきましょう。カフェの合間に街を横断していると、椅子に座っている時間より地下鉄に乗っている時間のほうが長くなってしまいます。

初めてのルートなら、益善洞を選んでおけばまず失敗しません。鍾路3街駅4番出口から約150m歩くと、韓屋を使ったソウルコーヒーがあります。名物のあんバター米粉パン(5,000ウォン)は生地がもっちりしていて、あんこの甘さとバターの塩気が一緒に来るのがたまりません。そこからカフェ・ハイウエストへ移動すると、白い壁と韓屋の屋根が並ぶ店内で、テディスコーン(5,300ウォン)やキャロットケーキ(8,000ウォン)が待っています。

2026年、並んででも行きたいテーマカフェ

カフェ巡りの主役は、なんといってもコンセプトカフェです。その流れを作ったのがオニオン聖水店で、1970年代の工場を改装した店は聖水(ソンス)駅2番出口から132mのところにあります。むき出しの壁と古い鉄の扉に囲まれながら、粉砂糖にうずもれたパンドーロにかぶりつけます。延南洞のオーバーディープは、さらに見た目のインパクトで勝負する店です。2フロアと屋上をメディアアートやクラゲの照明、サンゴや貝殻が彩り、名物の「ウェーブクリームラテ」はカップにのった青い泡がまるで打ち寄せる波のようです。

動物カフェは昔からの定番ですが、野生動物のカフェはこれから消えていく運命です。韓国では2023年12月14日から、「野生生物保護及び管理に関する法律」によって、登録された動物園・水族館以外で生きた野生動物を展示することが禁止されています。アライグマやミーアキャットのカフェを新しく開くことはもうできず、以前から営業していた店も、届け出た個体に限って2027年12月13日まで展示が認められているだけです。猫カフェや犬カフェはこの野生動物の規制に当たらないので、動物目当てならこちらが気軽な選択肢です。ちなみに日本の猫カフェは、動物愛護管理法の「第一種動物取扱業」として登録が必要な業種で、犬や猫の展示は午前8時から午後8時までが原則です(生後1年以上の猫が休める設備へ自由に移動できる状態なら午後10時まで)。スイーツ派なら、ソンス洞や延南洞のショーケースで、いま話題のバタートックを探してみてください。外はカリッ、中はもちっとした、もち米のお菓子です。コーヒーのおいしさで勝負していないのは、どの店も同じです。お金を払って手に入れるのは、誰かが作り込んだ世界に20分だけ浸れる時間なのです。

ソウルでテーマカフェが主流になった理由

この流れは、人が行き先を決めるやり方の変化と重なっています。まず写真で店を選ぶ文化では、メニューよりもカフェのインスタグラムのほうがよほど宣伝になります。さらにソウルの小さな店舗物件は家賃が高く、入れ替わりも激しいので、目を引く内装を安く一度で作り、流行が過ぎたらさっと路線を変えられるオーナーほど有利です。それがいちばんよく見えるのがソンス洞で、Visit Seoulの2026年のソンス洞ガイドも、新しく開いたコンセプトストアが昨日までのポップアップと入れ替わっていく街として描いています。ここのカフェは飲食店というより、ついでにエスプレッソも飲めるポップアップ展示に近い存在です。

カフェ巡りの1日を無駄にしない回り方

店選びは星の数ではなく、コンセプトで決めるのがコツです。レビューの評価はたいていコーヒーの味を映したもので、カフェ巡りで求めている体験とは別物だからです。次に、営業時間を確かめておきましょう。店によって意外とばらつきがあり、オニオン聖水店は平日8:00開店(週末は9:00)、ソウルコーヒーは11:00から、オーバーディープは毎週月曜が定休です。行くなら、できれば平日の午前中がおすすめです。ソンス洞や益善洞の人気店は、土曜の午後にいちばん長い行列ができます。支払い用にカードを用意しておきましょう。セルフ注文の端末で頼む店も多いので、韓国のキオスクの使い方を先に見ておくと安心です。注文は「1人1杯」が、ほぼどこでも共通のルールです。7〜8月なら、1軒はピンスの店にして、友だちとシェアするのも楽しいです。午後しか時間がないなら、3軒が現実的な上限です。それ以上欲張ると、座っている時間より歩いている時間のほうが長くなります。

よくある質問

Q: ソウルで初めてカフェ巡りをするなら、おすすめのルートは?

最初なら益善洞がいちばん回りやすいです。鍾路3街駅4番出口から約150mで韓屋のソウルコーヒー(あんバター米粉パン5,000ウォン)に着き、同じ韓屋村の中を少し歩けばカフェ・ハイウエスト(キャロットケーキ8,000ウォン)があります。2軒とも開いている11:00ごろに出発して、途中で気になった店をもう1軒足せば、韓屋村をひと通り歩いて回れます。

Q: 「食べ歩き」とはどういう意味で、カフェ巡りとどう違いますか?

食べ歩きは同じ発想を食事に向けたもので、1軒でゆっくり食事をするかわりに、複数の店や屋台で看板メニューを一品ずつ味わいます。カフェ巡りは、そのおかずをドリンクやスイーツの空間に置き換えたものです。「広く浅く」という考え方は同じで、違うのはメニューだけです。

Q: ソウルのカフェ巡りでおすすめのエリアはどこですか?

工場を改装したデザイン性の高いコンセプトカフェならソンス洞、韓屋カフェなら益善洞、目新しいコンセプトや手頃な店なら弘大と隣の延南洞がおすすめです。

Q: ソウルのテーマカフェに入場料はかかりますか?

ほとんどのコンセプトカフェは入場料がなく、注文がそのまま入場料がわりになります。「1人1杯」が基本ルールです。例外は動物カフェで、ドリンク込みの入場料を取る店が多いので、座る前に入口の料金表示を確かめておきましょう。

Q: ソウルのテーマカフェ巡りは1日で楽しめますか?

1つのエリアに絞れば、午後だけで3〜4軒は無理なく回れます。ソンス洞・益善洞・弘大を同じ日に全部回ろうとすると、カフェにいる時間より移動時間のほうが長くなりがちです。

ソウルのカフェ巡りは、はしご酒と同じで、好奇心のある人ほど楽しめます。探すのは「いちばんの1軒」ではなく、その日にしか出会えない、ちょっと変わった個性派の空間をいくつ集められるかです。エリアを1つ決めたら、予定外の寄り道を1軒ぶん残しておいてください。コーヒーの味は、あくまでおまけです。

屋外席のあるカラフルなソウルのカフェの外観

特集 韓国のカフェとデザート文化