韓国のキオスクの使い方:食堂の注文を5ステップで解説
2026年の韓国では、カジュアルな食堂の多くで注文は自分で済ませます。入口で光るタッチパネルに向かい、案内係もメニューの手渡しもなく、必要なのはカードと5回ほどのタップだけ。うれしいのは、このキオスクの流れがどの店でもほぼ同じことです。湯気の立つ麺を一杯、どこかの画面で一度注文できれば、もうどこでも同じ要領で頼めます。ここでは、画面を日本語に切り替えるところから呼び出しベルを受け取って席に着くまで、韓国のキオスクの使い方を順を追って紹介します。
クイックアンサー
- キオスクの流れは5ステップです。言語を切り替える→カテゴリーを選ぶ→料理をタップ→カードで支払う→番号札か呼び出しベルを受け取って席に着く、の順です。
- メニューを選び始める前に、画面の隅にある国旗か「ENG」アイコンを押して日本語にしておきましょう。途中で変えるとカートがリセットされることがあります。
- 安い麺一杯でもカードは必携です。韓国銀行の2024年調査では、支払い件数に占める現金の割合はわずか15.9%で、紙幣を入れる口のないキオスクも珍しくありません。
タップする前に:キオスクの場所と用意するもの
店に入って数歩で、その店がキオスク方式かどうかは分かります。入口付近に光る端末があり、席へ案内する人がいなければ、先に注文と支払いを済ませてから席を探すタイプです。選んで払うのが先で、料理は番号札や呼び出しベルと引き換え、という順番は日本の食堂の食券と同じ発想です。焼肉店やハンウ(韓牛)専門店では方式を組み合わせていることも多く、ドリンクや追加皿はキオスク(またはテーブル上のタブレット)、食事中の用件はテーブルベル、という使い分けをしています。画面をスクロールし始める前に、最初に頼むべき部位を知っておくと迷いません。用意しておきたいのはカードです。韓国の支払いはカードが中心で、韓国銀行の2024年支払手段調査では、件数ベースでクレジットカードが46.2%、現金はわずか15.9%にとどまります。紙幣を受け付けないキオスクがあっても不思議ではありません。画面のカウントダウンタイマーにも注意しましょう。長く放置すると注文が最初からやり直しになることがあります。画面が見当たらず誰も出迎えなければ、レジ付近をもう一度見てみましょう。たいていそこにキオスクが隠れています。
韓国のキオスクの使い方:注文から受け取りまでの5ステップ
韓国の食堂のキオスクなら、5回ほどタップすれば注文は終わります。キンパ一本でも本格的なカルビセットでも、流れは同じです。
- まずは言語の切り替えから。 何かを選ぶ前に、隅の小さな国旗か「ENG」アイコンをタップします。チェーン系のキオスクは英語にはたいてい対応していて、日本語・中国語を選べることも多い一方、小さな店の画面は韓国語のみのこともあります。後から変えるとカートがリセットされることがあるので、最初に済ませましょう。
- カテゴリーを選び、料理をタップ。 カテゴリーは画面上部か横に並んでいます。ひとつ選んで、食べたい料理の写真をタップするだけ。写真が主役なので、韓国語を読む必要はほとんどありません。最初か会計のときに、店内で食べるか(매장)持ち帰るか(포장)を聞かれる画面も多いです。
- 数量とオプションを設定。 プラス・マイナスのボタンで個数を決め、辛さの段階やライス追加、ドリンクなどのオプションを聞かれたら、ここで選びます。
- カートを確認し、カードで決済。 合計金額を確かめ、支払いボタンを押してカードをタッチまたは挿入します。現金不可のことが多いので、当てにしないほうが無難です。WOWPASS(ワオパス)も、公式FAQでは食堂・カフェ・無人販売機などクレジットカード決済のできる店で使えると案内されていて、差し込む決済ならWOWPASS残高、タッチする決済ならTmoney残高から支払われます。
- 番号札か呼び出しベルを受け取って着席。 番号入りのレシートか、日本のフードコートでもおなじみの振動する呼び出しベルを受け取ったら、空いている席に自由に座って待ちます。
言語さえ切り替えてしまえば、ここまで1分もかかりません。ベルが光って震えたら、それが料理の合図です。小さな店では席まで運んでくれるとは限らないので、カウンターまで自分で取りに行きましょう。
注文したあと:テーブルベルと無料のバンチャン
席に着いてからは、キオスクよりテーブルベルとバンチャンが主役です。ベル: 押すのは一度だけにして待ちましょう。連打したり店内に「여기요!」と声を張り上げたりすると、急かしている印象になります。たいてい1〜2分でスタッフが来ます。一度の呼び出しで、追加注文もお会計も、こぼれ物の報告もまとめて頼めますし、しっかり待ってからの2回目は全く問題ありません。お会計のときにチップを足す必要はなく、焼肉店でもそれ以外の店でも同じです(韓国でチップが要らない理由)。バンチャン(반찬): キムチや和え物、豆もやしといった小皿は、ほとんどの店で無料・おかわり自由です。日本の焼肉店でキムチやナムルを一品ずつ頼むのに慣れていると、ここは少し意外に感じるかもしれません。皿を空にしなくても頼めるので、空いた皿を指差す、目を合わせる、ベルで呼ぶ、どれでも通じます。焼肉店ではキッチン近くにセルフのバンチャンコーナーがあることも多く、自分で取りに行って構いません。
初めての人がやりがちなキオスクの失敗
最もよくあるつまずきは、言語アイコンを見落として韓国語表示のまま操作に詰まることです。他を触る前に、まず画面の隅を確認する癖をつけましょう。次に多いのが、カードのみのキオスクで現金払いを試みて後ろの列を待たせてしまうケースです。カードがないなら、途中ではなく注文を始める前にスタッフへ声をかけるのが得策です。料理名の訳を調べているうちに画面のカウントダウンが切れてしまうのも、テーブルベルがちゃんと付いている店で手を挙げてスタッフを呼ぶのも、できれば避けたいところです。どちらも結局、料理が出てくるのを遅らせるだけです。
最後の失敗は、助けを求めるのを恥ずかしいことだと思ってしまうことです。2026年1月28日から、韓国の官民すべてのキオスク設置場所には、障害のある客が注文できる手段を用意する義務があります。保健福祉部の規定では、小規模な店(床面積50平方メートル未満、または小規模事業者の店)は新しい機械を入れる代わりに、補助スタッフと呼び出しベルでこの義務を満たせます。日本でも障害者差別解消法の改正により、2024年4月1日から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務になっていますが、韓国の規定はキオスクの設置場所そのものに的を絞っているのが特徴です。スタッフに手伝ってもらうのも制度で認められたキオスクの使い方なので、操作に行き詰まったら遠慮なくカウンターで声をかけましょう。

よくある質問
Q: 韓国食堂のキオスクを日本語に切り替えるには?
たいてい画面の上の角に小さな国旗か「ENG」のアイコンがあるので、メニューを選び始める前にそこを押します。チェーン系キオスクは英語に加えて日本語・中国語に対応していることが多いものの、小さな店の画面は韓国語のみの場合もあります。途中で切り替えるとカートがリセットされることがあるので、最初にやっておきましょう。
Q: 韓国のキオスクは現金が使えますか?カードだけですか?
とくにチェーンやファストカジュアル系ではカードのみのキオスクが多く、安い食事でもカードを持っておくと安心です。現金が使えずカードもない場合は、途中ではなく注文を始める前にスタッフへ声をかけましょう。
Q: 操作中にキオスクがタイムアウト(リセット)したらどうすれば?
一部のキオスクはカウントダウン式で、長く放置すると選択内容が消えます。リセットされても、言語切り替えからもう一度やり直すだけです。支払いをタップするまで課金はされないので、失うのは時間だけでお金はかかりません。
Q: 韓国の食堂は今どこもキオスクですか?
いいえ。2026年現在、キオスクが主流なのはチェーン店やカフェ、ファストカジュアル系が中心です。伝統的な食堂や家族経営の店では、今もテーブルベルやスタッフの声かけで注文するところが多く残っています。
Q: キオスクで注文したあと、料理はどう受け取りますか?
多くのキオスクでは番号札か呼び出しベルが渡されます。好きな空席に座り、ベルが震えるか番号が呼ばれたら、自分でカウンターまで取りに行きます。小さな店では席まで運んでくれないこともあるからです。
初めてキオスクで注文し、初めてテーブルベルを押したその瞬間から、韓国の食堂のメニューはもう「よく分からないもの」ではなくなります。