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ネイバーペイは日本人でも登録できる?カカオペイとの違い

コンビニのレジで使われるNaver PayとKakao Payのアプリ画面
目次
  1. 韓国の決済アプリ:日本人にとって何が違うのか
  2. 韓国の銀行口座なしでカカオペイは使えますか?
  3. カカオバンクは外国人でも口座を開設できますか?
  4. 日本人がネイバーペイに海外発行カードを登録できますか?
  5. 旅行者向けの韓国決済アプリ:どれを設定すべきか
  6. ARCを取得すると何が変わりますか?
  7. よくある質問

韓国のモバイル決済は、ネイバーペイ(Naver Pay)とカカオペイ(Kakao Pay)の2強です。ただし2026年の時点で、韓国の銀行口座を持たない日本人が実際にレジで使えるのは、このうち片方に限られます。差を作っているのは機能の数ではなく、登録時の本人確認です。カカオペイは韓国の銀行口座と韓国キャリアで認証された電話番号を前提に組まれていて、実務上は外国人登録証(ARC)がないと登録が進みません。ネイバーペイは逆方向に動きました。海外発行のクレジットカードを直接受け付けるようになったのが2025年5月、韓国の携帯電話番号の代わりにパスポートで本人確認できるようになったのが2026年6月です。日本人の短期旅行者にとっては、この2つの日付が「使えるアプリ」と「壁」を分けています。

早わかり

  • 日本人旅行者が実際に設定できるのはネイバーペイです。2025年5月から、ARCも韓国の銀行口座もなしに海外発行のクレジットカードを登録できます。
  • 2026年6月4日からは、韓国国外で発行されたパスポートでの本人確認にも対応しました。短期滞在者がつまずいてきた「韓国の電話番号」の段階が消えます。
  • カカオペイは実質的に居住者向けの財布です。登録の時点で韓国の銀行口座と現地認証済みの電話番号を求められるためです。
  • カカオバンクはカカオペイとは別の製品です。日常の口座は今も韓国居住者向けで、外国人専用の口座は2026年第4四半期の提供開始を同行が表明しています。
  • 前提になるARCは、90日を超えて滞在する人にしか発行されません。居住者か旅行者かという線引きが、そのまま使えるアプリを決めています。
  • どちらもバス・地下鉄用のTマネーカードの代わりにはなりません。旅行者の現実的な構成は「店舗用のネイバーペイ+物理のTマネーカード」です。

韓国の決済アプリ:日本人にとって何が違うのか

日常の機能で並べると、この2つに大きな差はありません。コンビニのQR決済、オンラインの支払い、友人への送金まで一通り揃っていて、韓国人はどちらでも同じように済ませています。差が出るのは登録画面に入ってからです。

ネイバーペイカカオペイ
海外クレジットカード2025年5月から対応非対応
パスポートでの本人確認2026年6月から対応非対応
ARCの要否不要実質必要
韓国の銀行口座不要必要
旅行者に現実的か○×

日本の決済アプリに慣れていれば、カカオペイ側の設計自体は見慣れたものです。PayPayのヘルプも「海外の携帯電話番号は利用できません。日本の携帯電話番号をご用意ください」と書いていて、国内の番号を持つ人だけが入れる作りになっています。韓国で日本人がつまずくのは、周りの全員がカカオトークの中で当たり前に開いている財布が、自分の画面だけ途中で止まることのほうです。ネイバーペイが自国の電話番号という前提を外国人向けに外したのは、その意味ではかなり例外的な動きでした。

韓国の銀行口座なしでカカオペイは使えますか?

実務上は使えません。カカオペイの登録は、財布を韓国の銀行口座と韓国キャリアの電話番号に結びつけるところから始まり、その両方がARCなしでは揃いません。認証は韓国の本人確認システムに乗っていて、外国人登録IDのもとで発行された韓国の電話番号と氏名が一致するかを見ます。居住資格がないと番号が持てず、番号がないと認証が終わりません。カカオが「ARCが必要」と明記していなくても、要件としては存在しているということです。韓国のプリペイドSIMで抜けようとする旅行者もいますが、認証が見ているのは番号そのものではなく登録済みのIDなので、同じところで止まったという報告が多数です。そのARC自体、旅行者が申請できる書類ではありません。90日を超えて滞在するから外国人登録をする、という順番だからです。

日本の在留カードを思い浮かべると、線の引き方がほぼ重なります。在留カードも、「3月」以下の在留期間が決定された人や「短期滞在」の在留資格の人には交付されません。短い訪問者と中長期の滞在者を制度が先に分け、その区分が生活の手続きを左右するという構図は同じです。韓国では、その分岐が決済アプリの登録画面に現れます。

カカオバンクは外国人でも口座を開設できますか?

通常の申込フローでは開設できません。ここはカカオペイと分けて考えたほうが早いところです。カカオバンクはインターネット専業銀行、カカオペイはすでにある銀行口座の上に乗る財布で、ブランドが同じでも登録の入口は別に作られています。カカオバンクの口座開設は韓国の居住者向け本人確認に乗っているため、韓国在住の外国人はこれまで、パスポートとARCを持って店舗で開くのが基本でした。

店舗ルートの手間は2025年に一段下がっています。韓国の金融委員会は、2025年3月21日から登録外国人がモバイル外国人登録証で銀行口座を開設できると発表しました。実物のARCを持つ14歳以上が「モバイル身分証」アプリで発行を受ける仕組みです。ただし初回に参加した6行はいずれも従来型の銀行で、インターネット専業銀行は1行も入っていません。日本でも身分証をスマートフォンに載せる動きは進んでいますが、韓国のケースで目を引くのは、対象に外国人登録証が入ってもなお、受け入れ側がアプリ発の銀行ではなく従来型の6行だった点です。

カカオバンク自身は、この状況を変えると述べています。同行は決算説明会で、韓国在住の外国人向けの口座を2026年第4四半期に提供する方針を示し、それに先立って既存の預金商品と外国人向け商品の約款を分ける作業を進めています。実際に口座が出てくるまでは、カカオバンクと外国人の話は賞味期限の短い情報として扱ってください。ブログではなくアプリの画面で確かめるのが確実です。

日本人がネイバーペイに海外発行カードを登録できますか?

登録できます。押さえておきたいのは対応した時期のほうです。韓国の経済紙アジア経済は2025年5月15日、ネイバーペイが海外発行のクレジットカードを決済手段として登録できるよう対応し、早ければ同月29日ごろから適用される見込みだと報じました。観光ビザでの利用を成立させたのはこの変更で、英語圏の記事が書いている時期よりかなり早い話です。

同じ記事には、英語の要約からは落ちがちな但し書きも載っていました。ネイバー側が「決済手段の登録に必要な本人確認の手続きは短期滞在の外国人には難しい」と認め、改善を検討中だとしていた点です。制度として「海外カード対応」なのは事実ですが、カード単位で弾かれることは見込んでおいたほうが安全です。どのカードが本人確認を通るかは、発行会社と試すタイミングで変わります。日本で発行されたカードも例外ではなく、同じ国際ブランドでも発行会社が違えば結果が変わる、という程度に考えておいてください。操作そのものはネイバーアプリの中で完結し、日本の決済アプリにカードを足すのと手順は変わりません。支払いはQRかオンライン決済です。

対応は完璧ではありません。小規模な国内加盟店では今も韓国発行カードしか通らない店があり、居住者向けに作られたアプリ内サービスの一部は閉じたままです。それでもフランチャイズ、カフェ、大手オンラインストアの支払いには足りていて、外国人が韓国でそのまま使える決済手段としては今のところ最短距離です。

本人確認のハードルは、その後下がっています。多くのガイドがまだ反映できていないのがこの部分です。ネイバーは2026年6月4日にパスポート認証を導入し、韓国国外で発行されたパスポートを持つ訪問者が、韓国の携帯電話番号やカスタマーサポートを経由せずにアプリ内で本人確認を終えられるようにしました。ネイバーの発表では、予約・注文・決済(ネイバーペイを含む)がこの方式の対象で、対応サービスは段階的に広げるとしています。「ネイバーで支払うには韓国の電話番号が必須」と書いてあるガイドは、この変更より前に書かれたものです。まずパスポート認証から試してください。

旅行者向けの韓国決済アプリ:どれを設定すべきか

旅行者がやることは3つだけです。ネイバーペイを入れること、カカオペイは飛ばすこと、そして交通カードを1枚持つことです。古いブログ記事は韓国の決済アプリをまとめて勧めがちですが、ARCという関門がある以上、その手のリストはたいてい居住者向けに書かれています。小売とオンラインの支出はネイバーペイで足り、どちらの財布も完全にはさばけない交通機関は物理のTマネーカードが埋めます。残高の払い戻しの仕組みが気になる方は、空港でのTマネーカード払い戻しのガイドをご覧ください。日本からの短い日程なら、到着した夜にホテルのWi-Fiでネイバーペイの登録まで終わらせておくと安心です。海外カードの認証は、ときどき再試行が必要になります。

ARCを取得すると何が変わりますか?

制限がほぼ外れます。ARCと韓国の銀行口座が揃えば、ネイバーペイもカカオペイも一通り使えるようになり、居住者の多くはカカオペイに落ち着きます。理由は単純で、カカオペイがカカオトークの中に組み込まれているからです。割り勘も友人への送金も、一日中開いているチャットアプリの中で終わります。ネイバーペイは買い物、とくにネイバー自身のコマースや予約から入る購入で強いままです。居住者にとっては習慣とポイント還元の比較ですが、旅行者にとっては、そもそも登録画面を通れるかどうかの話でしかありません。

そこに届くかどうかは決済ではなくビザの問題で、ビザが決まれば財布も決まります。長期滞在を検討しているなら、リモートワーカーからの質問が最も多いF-1-Dワーケーションビザの要件のガイドをご覧ください。カカオペイに必要なのはダウンロードではなく在留資格です。

よくある質問

Q: 日本人でもネイバーペイは使えますか?

使えます。ネイバーペイは2025年5月から海外発行のクレジットカードをアプリ内に直接登録でき、ARCや韓国の銀行口座なしにQR・オンライン決済で支払えます。ただし、今も韓国発行カードしか受け付けない小規模な地元店が一部あることは想定しておいてください。

Q: 韓国の電話番号がなくても支払えますか?

ネイバー経由なら支払えます。2026年に入って動いたのがこの部分です。6月4日に始まったネイバーのパスポート認証は、まさにこの状況のために作られたもので、海外発行のパスポートがあればアプリ内で本人確認を済ませ、予約・注文・決済まで進めます。カカオペイに同等の仕組みはなく、韓国キャリアの番号がなければ登録の途中で行き止まりになります。

Q: なぜ外国人はカカオペイに登録できないのですか?

カカオペイの本人確認は、韓国の銀行口座と、韓国居住者IDのもとで登録された電話番号を求めます。つまりARCが前提です。短期旅行者はその認証を通過できないため、財布は実質的に居住者専用のままです。すでにARCと韓国の番号、銀行口座を持つ在住外国人であれば、身分証の種別で「外国人」を選び、登録番号を入力して通常どおり登録できます。

Q: カカオバンクとカカオペイは同じものですか?

違います。この話題で最も多い誤解がこれです。カカオバンクはお金を預かる銀行、カカオペイは他所にあるお金を使うための財布です。共通しているのはブランドだけで、誰が登録できるかというルールも別々です。片方で調べた答えは、もう片方ではそのまま使えません。

Q: ネイバーペイがあってもTマネーカードは必要ですか?

基本的には必要です。ネイバーペイもカカオペイも、バス・地下鉄が前提とするタップ式の交通カードの代わりにはなりません。そのため多くの旅行者は、移動には物理のTマネーカードを持ち、店舗やオンラインの買い物にはネイバーペイを使います。

Q: 韓国で人気なのはカカオペイとネイバーペイ、どちらですか?

居住者の間では、カカオトークの中に住むカカオペイが日常の既定になりがちです。ネイバーペイはネイバーのコマースに紐づく買い物で優位に立ちます。ただし外国人にとって人気の順位はあまり関係ありません。2026年の時点で、居住資格なしに現実的に使えるのはネイバーペイだけだからです。

目安は1つです。ARCを持つまでの韓国の財布はネイバーペイで、カカオペイは居住者になってから開くアプリだと考えてください。

このページのネイバーペイのカード対応と本人確認の但し書きはアジア経済の2025年5月15日付報道、パスポート認証はネイバー自身の2026年6月9日の発表、モバイル外国人登録証の扱いは韓国・金融委員会の2025年3月20日の発表にもとづきます。カカオバンクの外国人向け口座は同行の表明であり、まだ提供済みの商品ではありません。日本側の比較に使ったPayPayの携帯電話番号の案内はPayPay公式ヘルプ、在留カードの交付対象は出入国在留管理庁の公開情報にもとづきます。韓国側はいずれも2026年9月9日に再確認しました。外国人向けの決済・銀行の規定は静かに、たびたび変わります。頼りきる前にアプリ側で確認してください。

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